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 真菌検出方法と真菌検出用フィルム、真菌種の識別方法
     発明者      助教授  野村 義宏 他2名
     出願番号    特願 2002 - 131171号
     出願日      平成14年5月7日
     出願人      農工大ティー・エル・オー株式会社
 
   ||| 真菌症の原因菌を簡易な方法で識別する。
         完全治癒が困難で、不用意に治療を中断すると再発する表在性真菌症原因菌の有無を、簡易な方法(検体と、可溶化ケラチン誘導体とを接触させ、接触部の酵素消化状態から識別する)で判定する。
 また、深在性真菌症と呼ばれるカンジダ症、アスペルギルス症、クリプトコッカス症という重篤な疾患を引き起こす原因菌を簡易な方法(真菌産生ケラチナーゼの分子量が、真菌種によって異なることを利用する)で識別する。
(下の図は、 真菌検知用フィルム使用法(固体状検体)模式図)

 
 

|| 目的

   真菌の簡易検知法とそれを実現する検出用フィルムを提供する。特に真菌の中で、ケラチン分解酵素を有するものを簡易検出し、種類を識別する識別法を提供する。


  || 研究方法
 

 本来不溶性であるケラチンを可溶化させた可溶化ケラチン誘導体を真菌検出に用いる。
 すなわち、検体と、可溶化ケラチン誘導体とを接触させ、その接触部の酵素消化状態(多くの真菌は、S-スルホケラチンを酵素消化するケラチナーゼを産生し、このケラチナーゼ産生が人体に害をもたらす)に基づいて、真菌を検出する方法(また、真菌産生ケラチナーゼは、真菌種によって分子量が異なる。公知のザイモグラフィー法で分子量を識別すれば、真菌種も識別できる)である。
 この可溶化ケラチン誘導体は、ケラチンのシステイン残基由来のジスルフィド結合を還元し、保護基としてS03負イオンを結合することで、ケラチンを可溶化したS-スルホケラチン(ブンテ塩型ケラチン)である。


  || 今後の展開
   本発明の実施には、酵素さえあればいいので、培養は必要ない。従来の培養と目視による真菌識別に比べ、極めて迅速な識別が行え、大量の検体の自動評価も容易である。
 これにより、迅速かつ適切な治療が行えるようになる。
   
 

 

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